皆さん、はじめまして!
縁があって東亜和裁さんの「趣味の和裁教室」で和裁を学んでみようと思った、桃子です。今回から浴衣ができるまでブログを書くチャンスもいただいちゃいました♡よろしくお願いします!
私の周りに和裁をしている方がいて、生地屋さんで買ってきたかわいい布を使って手縫いでささっと巾着や袋物を簡単に作るのをみて、ずっと「羨ましいな~」、と思っていました。
小さい頃から「ももちゃんは不器用だから」と言われて自分の近寄れない世界かな~?と諦めていたのも確か。でも「優しく教えてもらえるよ?」と参加者の方の声に背中を押され、とうとう禁断の?東亜さんの扉をノックしてしまったのです!!
緊張しながら、先生にごあいさつ。笑顔の素敵な優しそうな先生です。
「今日は和裁道具の説明と運針の基礎をお見せしますね」
和裁道具は「針と糸だけ」と思っていたのですが、針にもいろんなものがあって、今回は「四の三(しのさん)」という名前のついたものを使います。前の数字が太さ、後ろの数字は長さを表しているんだそうです。
びっくりしたのは和裁の指ぬきの作り方。ももこの裁縫箱の中には、プラスチックのフチがあって、小さなくぼみがついている小学校の裁縫の時間にもらったものが入っていましたが、ちょっと違います。
着物をを傷めないよう、また指の血行のためにも金属製は使わないとのこと。コテで皮を柔らかくして、自分の指のサイズにあわせてハサミで切りました。端の処理や穴のあけ方は自分の好みになるので、今回は上下を切って、穴は1個あけました。
ちょっと力を入れすぎて、いきなり針を折ってしまった...ちゃんと折れ針入れに捨てます。
東亜和裁では毎年2月8日に集めた折れ針を針供養の儀式と共に安全に処分すると教えてもらいました。
次に運針の練習です。
運針布は4尺ある白い綿の布。メートルと鯨尺の換算表をみると4尺=151.5センチとなってます。
「じゃあ、和裁の運針の針の持ち方を練習してみましょう」
中指の第一関節と第二関節の間に指ぬきをはめ、中、薬、小指の三本はぎゅうっと握り込みます。人差し指と親指で針をつまみ、針のお尻(針孔のあるほう)を指ぬきにあたるよう持ちます。親指はできるだけまっすぐに。
針の先っぽは5厘(1.5ミリくらい)が指先から出るように...って指つりそう!
先生の運針の様子をみせてもらいます。
さっそく私もチャレンジ!いきなり針先から親指が離れてしまいました。
わあ、指が曲がっちゃうよ。握っていたいのに小指が立ちあがっちゃう。それに針が滑って、指ぬきから外れてしまいます。
先生はリズミカルに左右の手を交互に動かして運針を進めていきます。桃子は一針一針ゆっくり動かしているのにうまくいかない。(下の写真だと両手が近すぎるんだけど、当然初めてではできるはずもなく...)
四苦八苦して運針をします。でも「和裁技能士さんはみんなこうやって縫うんだもの!この縫い方だから早く綺麗に仕上がるんだもの!」、と自分に言い聞かせてみます。
左は先生の運針の目。きれい~。右は桃子作。努力はしました。
「私も最初は小指がぴょんって上がってしまったし、縫い目が1センチ幅くらいになっちゃうのはざらでしたよ。でも、毎日毎日少しずつ練習したんです」
そういえば、今は何も見ないでパソコンのキーボードを速く打てる桃子ですが、最初はす~っごいゆっくりでしか打ち込めなかったな。どんなことでも、練習して慣れるしかないよね。
それに先生みたいに運針できるようになりたい。かっこいい。毎日最低10分は練習しようと心に決めました。もちろん趣味の和裁教室では、この運針じゃない「なみ縫い」で浴衣を作る方もいるそうです。
この前、「この世界の片隅に」という映画をみたんですが、そこで着物をもんぺにするシーンが出てきました。ちょっと昔の日本では和裁はもっと身近な存在だったんだろうな。
©こうの史代・扶桑社/この世界の片隅に製作委員会
さて、私の浴衣、ちゃんとできあがるでしょうか? 先生にいっぱい教えてもらうことだらけですが、がんばっていきたいです!
桃子さま、ブログ、ありがとうございます!こちらこそよろしくお願いします!