育成プログラム | 修了後のサポート

東亜和裁 4年後の「道」

修了後、いよいよプロの和裁技能士としての仕事が始まります。
和裁の知識、技能を活かして、指導員、呉服業界の仕事に就くこともあります。
ここでは東亜和裁修了後の先輩の活躍をご紹介します。

修了後の進路
修了生の多くがプロの和裁技能士として、在宅の技術職で活躍しています。主婦業と和裁技能士を両立しながら、在宅で月に10〜20万円~の収入を得る方も。和裁そのものが完成された技能で長く活用できることから、各年代のライフスタイルに合わせて仕事量を調節されています。
和裁技能士として自宅で開業する以外に、東亜和裁で教える指導者としての道もあります。後輩を教えながら、より高い技能を修得することができます。ほかにも東亜和裁の職員、関係会社への就職などの道も開けています。また、一般就職する人もいます。
修了後には継続的に仕事を受注
修了生には株式会社東亜を通して継続的に仕事をお願いします。ノルマはないので、自分のペースで仕事量を決められます。
修了生が地元へ帰ったり結婚して遠方に住むようになっても、株式会社東亜では宅配便を使って仕事を受け渡しできます。そのため仕事がなくなるということはありません。仕立ての質問、相談にはいつでも支部外注窓口担当者がお応えします。メールマガジンで、新しい仕立て情報、仕立ての注意事項も送られてきます。研修修了後もサポート体制は整っています。
東亜和裁教師会でつながり続ける
修了と同時に、同窓会組織である東亜和裁教師会(通称:東亜会)に入会できます。一生涯の仕事だから修了しても一緒に歩み、優秀な和裁技能士の輪を広げていきたい。そんな願いから、修了生は東亜和裁教師会に所属し、ベテランと若手が交流しています。年に一度開催される支部総会のほか、同窓会・技能講習会・懇親会の企画・運営を各支部で行っています。
和裁技能士(自営) 修了後、間もない和裁技能士でもバリバリ仕事し、月10枚以上縫製される方も多いです。時間に融通が効くので、パート勤務などと比べて、家事や育児と両立しやすいのも魅力です。株式会社東亜が仕事のサポートを行い、各支部外注窓口で仕事の受け渡しをします。遠方の方でも、宅配便で全国どこでも仕事をすることが可能です。一方、近所の呉服屋さんやお知り合いの着物の注文を頂いて活躍している方もいます。
指導員(東亜和裁) 東亜和裁で指導員として後輩の指導にあたります。教える立場として、経験を積むことで、さらに和裁の知識、技能がアップします。
職員(株式会社
東亜への就職)
和裁の知識、技能を必要とする生産管理課・研修生の研修サポートをする技能課で活躍できます。
反物の検品、仕上がった着物のチェック、着物の管理から納品までを管理する仕事には、4年間研修で身に付けたことが役立ちます。
研究生
(東亜和裁)
東亜和裁の教室で作業します。子供物仕立て、男袴、帯、変わり衿コートなど、さらに特殊な技能を身に付けます。自宅で一人で仕事をするよりも集中して取り組むことができ、作業がはかどります。
株式会社%ほていや%
グループへの就職
東亜和裁で修得した知識と技能を生かし、商品部や店舗販売員として活躍できます。
一般就職

修了生の声

和裁技能士
伊藤 さん
四日市支部 修了生

和裁技能士は、自分のペースで一生続けられることが魅力です。

着物は子供の頃に習っていたお琴の発表会で着る機会もあって、関心を持っていました。その後、母から「手に職を...」と勧められ、東亜和裁へ。4年間は和裁漬けで、家に持ち帰って縫製する日々が続き、何度も挫折しそうになりました。しかし反物から仕上げまで全ての工程を自分の手で行うことで責任感が身に付き、合宿やコンクールへ出ることで自信も得て、4年間を終えることができました。

修了後は2年間、自宅で和裁の仕事を続けました。それから着物関係の仕事に就きましたが、結婚、妊娠を機に退職。出産して落ち着いた頃、小さな子供を抱えて外で仕事をするのは大変だと思い、東亜和裁へ相談すると、4年間のブランクがあったにも関わらず、すぐに仕事をいただくことができました。技術は体が覚えていて、これも4年間、和裁漬けだったおかげだなと思いました。

その後も2人出産しましたが、1年経たないうちに仕事を再開し、今に至っています。現在、自分の中では子供や家のことが第一優先のため、無理のないペースで月に3〜5枚縫っています。商品の受け渡しは宅配便で行っているので、運ぶ手間も時間もかからないのは助かります。。

仕事で気を付けているのは、納期を守ることと事故がないようにすること。一つの工程が終わるたび、しっかり確認してから次へ進むようにして、ミスを防いでいます。

2年前、中学生の長女に初めて浴衣を縫ったところ、友達に「お母さんが作ってくれた」と自慢していたそうです。それを聞いた時は、和裁をしていてよかったと心から嬉しかったですね。

和裁技能士
小笠原 さん
盛岡支部 修了生

もっとたくさんの人に和裁の魅力を知ってもらいたい。

幼い頃から手芸、特に裁縫が好きで、高校生の時に東亜和裁の体験会に参加。針を持つのは初めてでしたが、浴衣を縫って和裁に興味を持ちました。一反の布から着物ができるなんて、まるで職人の技のようだと感動しました。

4年間、東亜和裁の寮に住んでいました。寮で誰かが縫っていると、自分もやらなきゃと刺激を受けましたね。コンクール前は名古屋支部へ合宿に行かせてもらいましたが、いろいろな人の技術を間近で見ることができ、とても勉強になったと思います。

4年間で特に思い出に残っているのは研修旅行です。ディズニーランドやUSJへ行かせていただきました。1年間頑張ると行かせてもらえるので、仲の良かった金沢支部の友達と、「一緒に旅行へ行こうね」と励まし合いながら頑張りました。

現在は和裁研究コースに在籍し、支部に残って仕事をしています。寮を出て一人暮らしを始めたのですが、一人だと仕事がはかどらないので、教室にいる7時間だけ集中して仕事をしています。大体2日に1枚のペースで仕上げています。

心がけているのは、お客様に喜んでいただける仕立てをすること。さまざまな種類の着物を仕立てられるようになりましたが、高額な商品を任せていただくと、責任感もありますが自信にもつながります。

今年、職業訓練指導員(和裁科)に受かりました。今後は今まで学んだことを、和裁を知らない人や興味のある人に伝えていきたいですね。もっとたくさんの人に和裁の魅力を知ってもらいたいと思います。

指導員
名古屋支部 渡邊 さん(現在 契約和裁技能士)

研修生一人ひとりに合わせてサポートしていきたい。

4年間という限られた期間の中で、私は東商検定1級と全国コンクール優勝を手に入れることができました。私が特別上手だったわけではなく、目標がはっきりと定まっていた私に合わせて、先生が親身に指導してくださったおかけだと思います。先生には大変感謝しており、私もそう思ってもらえるように、今後は私が研修生を全力でサポートしていきたいと思っています。

研修生の頃は毎日が無我夢中で、必死に勉強していました。辛いことも多かったのですが、着物が自分好みに仕上がると嬉しく、今までできなかったことができた時の喜びはとても大きかったのをよく覚えています。続けていてよかったと思う瞬間です。

現在、指導していて感じるのは、悩み事や分からないことは、研修生は一人ひとり同じようでも微妙に違ったり、また、シャイな研修生は自分からは言って来ません。そのため、どんな研修生でも気兼ねなく話せる雰囲気を作っていきたいと思っています。

和裁を学ぶ4年間は大変厳しいですが、東亜和裁で基礎を築き、お金では買えない一生の財産を手に入れてください。

職員
平光 さん

商品の流れを把握し、最終チェックをする仕事です。

会社員だった頃に着付けを習い、和裁に興味を持って東亜和裁へ入りました。4年間は着物をきれいに縫うためにたくさん数をこなさなければならず苦労しましたが、頑張った甲斐があって国家検定2級と東商検定1級を取得することができました。修了後も着物に携わる仕事をしたいと思っていたところ、職員にと声をかけていただき、株式会社東亜に入社しました。

入った当初は帯のことなど知らないこともあり、覚えなければならないことも多くて大変でした。現在は、仕立て上がってきた着物を各地の呉服屋さんへ納品する管理の仕事をしています。納期を守る、間違いがないようにするのはもちろんですが、一つひとつの商品は決して安いものではなくお客様にとって大切なものなので、丁寧に扱うことを心がけています。

商品の流れが分かるようになって仕事が楽しくなってきました。大変なこともありますが、とにかく着物が好きなので、高価で珍しい着物、お客様の注文で仕立て方の変わっている着物など、いろいろな商品が見られるのはとても嬉しいですね。まだまだ知らないことも多いので、これからもいろいろなことを学び、この仕事をずっと続けたいと思っています。