4年後、和裁の匠になる!

東亜和裁に通う華ちゃんが4年間で和裁技能士になるために奮闘するブログ

和裁研修会

先日、全国和裁着装団体連合会主催の 和裁研修会が、東京で開催されました。和裁の知識、技能向上を目的とした和裁に関するさまざまな講習会。東亜の先生が参加してきた様子を紹介します!

今年の講習会は「経帷子(きょうかたびら)の小物 6点」「帯・脚絆(きゃはん)・手甲・足袋・三角巾・六文銭袋(頭陀袋=ずだぶくろ)」を作りました。

【経帷子とは・・・・】

仏式で亡くなった人があの世に旅立つときに着る着物のこと。

今回は経帷子と一緒に身に付ける小物についても勉強しました。

経帷子は、全身白一色の和服で、衿のあわせを逆にして着せます。

伝統的には、経帷子を着せてを巻き、脚に脚絆

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手に手甲

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白足袋と草履をはかせて、

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三途の川への渡し賃として六文銭を入れた頭陀袋をかけて、

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頭に三角布をつけるそうです。

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初めて仕立てた経帷子の小物。

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経帷子の仕立ての作法は独特で、玉止めしない、「不幸が繰り返しくることを恐れ」返し縫いしないって思っているのについつい、手が勝手に玉止めしてしまっていました。

講習会中は、小物の作り方だけでなく、経帷子のことや仕立て方もたくさんお話が聞けて、勉強になりました!!

経帷子は、白一色の着物。背中に南無阿弥陀仏や、南無妙法蓮華経という名号やお題目、梵字や経文などをお坊様に書いて頂くこともあるそうです。

仕立は、背を逆(右身頃側)にたおしたり、玉止めや返し縫いをしないで仕立てるという作法があります。また、刃物を使わないで裂いて仕立てる死者と有縁の女性が集まって何人かが引っ張り合って同時に縫ったり、小物は別の人が縫うというお話も聞きました。

他の先生方も、「裾の始末の仕方も裂いたまま、裾くけをします・・・」など、仕立て方もいろいろ。

地域や宗派によって、お客様のお好みによって、いろいろ違うんですね。

東亜和裁 研修訓『他流儀を見て学び、自分の知識とせよ』です!!

講習会終了後は、せっかくの東京!!

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世田谷美術館に行って、「母衣への回帰 志村ふくみ」

の着物展を見学してきました。

紬織の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されている 志村ふくみさん

創作活動は 60年にも及ぶそうです。

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代表作から初期の作品、最新作とたくさんの

お着物が飾られていました。

作品にはどんな素材で染めたのか説明がありました。

自然が作りだす色ってすごい!!って感動するばかりでした。

昭和34年製作の 『秋霞』 生まれてはじめての作品らしい着物とのこと。

藍の色がぎゅ~っとつまった着物でした。

それから今回一番お気に入りの着物 『風露』

パッチワークのようになった着物。ポストカードを買ってしまいました。

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右後身頃だけで25枚の生地が組み合わされていました。

紅花、藍、刈安・・・どれもやさしい色の生地。

右後身頃だけで25枚もの生地が組み合わされているのに ゴチャゴチャ

していなくて、素敵でしたよ。

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こんな着物を作ってみたいなぁ~。


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2016-10-11 | ぬい撮り旅日記

袷着物研修 その2

今回は2年生の 袷着物研修 その1 からの続きです...

袷着物の検反、検尺を済ませ、地直し、地づめの作業を行います。

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先生から「袷着物は 巾や丈が表と裏でピッタリでないと、袋が入ってしまって大変なお直しになりますよ!地づめ・印付け・運針が単衣着物以上に大切になります!!」と注意がありました。

仕立てている途中や保管している間に生地が縮むことのないようにしっかり地づめを行います。

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そして..... 運針!!

 華ちゃんと同期のお友達の運針です。袷着物に進んでいます。

指が上手く動かなかった最初の頃が嘘のようです。

一緒に入所したお友達も頑張っているね!!華ちゃんも頑張ってますよ!!次は見積もり、裁断です。

表地は単衣着物とほぼ一緒ですが、裏地や八掛は初めてです。

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「裁断図をしっかり覚えて、取り忘れのないように!!ハサミの入れ間違えのないようにしましょう!!」

柄合わせをし、キズ汚れの裁ちあわせをしながら見積もりが出来ました。

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先生!!確認お願いします!!」

「柄合わせ、寸法も大丈夫!ちゃんとできていますよ。では華ちゃん、裁断して下さい」

地の目を通して、まっすぐハサミを入れていきます。

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緯糸を一本抜いて切ると 地の目で切れやすいです。裁断が終わったら、印付けです。

つりあいが悪くならないように、正確に印付けをしなくては!!おばあちゃんの袷の着物を見せてもらいました。

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ビックリです!!  

裏地が 『真っ赤!!』これは紅絹(もみ)というそうです。紅花をもんで染めたことが名前の由来なんですって!

紅絹は昭和初期頃まで、女性の着物の裏地、襦袢などに用いられていたそうです。色移りするという困った事もあるけれど、紅絹の胴裏はかたい着物を体に添わせるのに非常に良かったそうです。

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昔の着物は裏地が斑点が出ていたり、黄色に黄ばんだりしていたりするけど、この着物の裏はすごくきれいでした。

↓いろいろな着物を見ることも良い勉強になりますね!
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2016-09-28 | 未分類

尾張名古屋の職人展

9/16~18に開催されていた「尾張名古屋の職人展」にお出かけしました。

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名古屋支部のすぐ横の『オアシス21』と『NHKビル1階』で先週開催された「尾張名古屋の職人展」は衣・食・住・生活に関する分野で活躍する職人たちが一堂に会し、技能を披露するイベントです。

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畳職人さん、帽子職人さん、座布団や寝具を作る職人さん・・・

たくさんの出展ブースが作られ、展示、体験コーナーや実演、即売会も行われていました。

この帽子、可愛いでしょ??

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こちらの帽子職人さんが作った帽子。

藍ちゃんにピッタリサイズ!!直径3寸2分。(12センチ)

いつもは小学生のかぶる帽子を作っているけど、今日のイベント用にスモール帽子を実演されていました。小さいけど、本物と同じ。帽子が飛んで行かないようにゴムもついてます。

畳作りを体験しました。

好きな色や模様の 『ヘリ』を選んでスタート。

ホッチキスのようなもので、バシッ!バシッ!ととめていきます。まっすぐ、思い通りのところに打つのは大変でした。角もピシッとするように。職人さんの先生は簡単に作業をしているけれど、同じようにはできなかったです。

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左官職人さん体験。

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機織りの見学。

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素敵な留袖のドレスも見学できました。

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模様がビーズでビッシリ埋め尽くされて、豪華。

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職人さんのお話を生で聞けて、近くで作業がみえて、手仕事ってすごいな!素敵だな!と感心したり、驚いたりする一日でした。

↓藍子も和裁の道を極めていきたいなあ〜
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2016-09-23 | ぬい撮り旅日記

男子礼装着装講習会

東亜和裁では、冬の制服は着物。毎朝、着物に着替えて、一日作業をします。

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一人で着物が着られるようになるのですが、「もっと勉強するよ!」という希望者は

全国和裁着装団体連合会の着装認定試験にも挑戦しています。

3級では『単衣の着物+名古屋帯』を自分で着る(自装)試験と、他の人に着せる(他装)試験を それぞれ18分で行います。

2級では『訪問着+袋帯』自装他装1級では『留袖』の自装と『振袖+ふくら雀』

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講師では『振袖+文庫結び・立矢結び』

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師範では『振袖+創作帯結び』『男子礼装紋付き袴着付』 と勉強していきます。

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研修生の間に 3級、2級と挑戦して、研修修了後にも月に一回の講習会に参加して、師範を取得される先輩もいるんです。

今回、師範の課題『男子礼装紋付き袴着付』の講習会が名古屋支部で開催されました。

今、着装の勉強中の研修生から、修了生の先輩、師範を取得されて先生たちも勉強会に参加されました。

講師の先生は、全国和裁着装団体連合会の副会長『鈴木榮治先生』。

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先生はいつお会いしても着物。着物生活を送るようになって20年とのこと。「着物は着ることで着こなされていく!」とお話しいただきました。

着物姿がなじむまでにはたくさん着ることが大切なんですね

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まずは補正の説明。今日のモデルさんはほっそりさん。

「モデルさんが細いからと言って、ただただお腹を膨らませた補正じゃダメなんですよ!!モデルさんの体型に合わせた補正をしましょう。補正のし過ぎも良くないです」

と私たち、女性にはわからない男性の体型、着心地のことなどわかりやすく説明して頂きました。

いつも着物を着ている先生が話してくれることはすべてが感心する事ばかり!!

着付けの方法はもちろん!着心地の良い着付けのこと、先生が自分で着る時の工夫、試験の時に気を付ける事

・・・いろいろなお話が聞けました。

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鈴木先生は、もちろん『和裁技能士さん』

先生の馬乗り袴のマチに真綿が当ててありました。着物を傷めない工夫だそうです。それから、おトイレが楽チンになる先生のオリジナル仕立ての話も教えてもらいましたょ (*´∀`*)

お昼休憩のあとは実技練習です!

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今回初めて、男子礼装にチャレンジ。

午前中のお話を思い出しながらみんなで楽しく練習しました。

今年は4名の師範に挑戦する先輩!!

『男子礼装はしっかり勉強できたので、3月の認定試験に向けて、頑張って練習します!!』

試験の課題は、長襦袢が着付けてあるところから 13分で着付けます。

↓全員合格を目指して、頑張るぞ!!
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2016-09-20 | 着付け

袷着物研修 その1

華ちゃんの和裁研修は、 浴衣→単衣長襦袢→胴抜長襦袢→袷長襦袢→単衣着物と進み、次はいよいよ 袷着物の研修に入ります。

袷着物とは・・・

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10月から翌年の5月まで、長く着用できる着物です。

単衣の着物と大きな違いは裏地がついていることです。

裏地は 白色の胴裏と裾の方の八掛で出来ています。

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この八掛は表の生地と同じ生地でした。

こちらの八掛は裾の方と衿下の部分に色のついた八掛で『ぼかし八掛』と言います。

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裏の部分の名称を勉強しましたよ!!

衿の裏だから『衿裏』袖の裏だから『袖裏』・・衽の八掛なので『衽八掛』、袖口の所につける八掛は『袖口布』

・・・覚えやすい名称でした。

身頃の裏側 

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衿先の裏側          

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袖の裏側

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袖や裾は表から見て少し八掛の生地がみえています。 『ふき』と言うそうです

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裾は2㎜~3㎜の太さで袖口は裾の半分の太さです。ほんとに細~~いんです。

 (クリックで拡大します。下の方に出ている狭い幅の布が「ふき」です)

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袖口

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『ふき』の役割はいろいろあるそうです。

表地の端の傷みや汚れを防ぐための役割

表地からちらっと色をのぞかせたお洒落の役割

裾に重みが出来、めくれないようにする役割

こちら↓の着物はたくさんたくさん着たので八掛が擦れてしまってます。でも表の生地は傷んでいません。

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『ふき』を作って表地を守るというのも 昔の人の知恵ですね!!

花嫁さんの着る着物「打掛」はすごく太い『ふき』ですよね。

江戸時代の着物はふきが太くて、花嫁さんお着物のように綿が入っていたそうです。

綿を入れて重みや厚みを持たせることで裾がバタバタしなくなるということや豪華さも引き立ててくれていたようです。よく江戸時代の大奥などで、着物を引きずっていましたよね。

明治から昭和の頃の着物はふきに綿をふっくらと入れて仕立てていた...とか

着物の形は大きくは変化していないけれど、ふきの太さや綿を入れる、入れないとか流行で変化をしてきた装いです。

着物の種類によって、『ふき』の太さを変化させたりもするんですって。

留袖、振袖、訪問着などは多少太めのふきに仕上げ、紬類などは細目のふきに仕上げるのだとか....。

まっすぐに仕上げるのがとっても難しいんだって!!

よし!!華ちゃんも頑張ってきれいなふきを仕上げます!!

↓今日は袷着物の裏地のことやふきのことを紹介しました。華ちゃんの袷着物研修は次回に続きます。
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2016-09-16 | 華ちゃん研修日記