4年後、和裁の匠になる!

東亜和裁に通う華ちゃんが4年間で和裁技能士になるために奮闘するブログ

四日市支部・春のおでかけ研修レポ

毎年、春と秋に開催される『東亜和裁のお出かけ研修』

それぞれの支部で行きたい所を決めて、お出かけしながら、いろいろな体験を通して見聞を広める研修が行われます。

いつもの和裁の研修と違って、支部のみんなでランチして、製作体験したり、美術館を見学したり... 毎年みんな楽しみにしているイベントです!!

各支部のお出かけ研修の様子をご紹介します。今回は.....

~~四日市支部~~

 四日市から名古屋方面に電車で10分のところにある 『桑名』『桑名の千羽鶴体験』にお出かけです。

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体験場所は 『六華苑』

六華苑は、国の重要文化財に指定された洋館と、池泉回遊式庭園を持つ和風建築。

鹿鳴館を設計したイギリスの建築家ジョサイア・コンドルさんが設計されたそうです。

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洋館のドーム部分の窓ガラスはカーブしていたり、ダンスホールがあったり、当時最新の水洗トイレがあったり、家具も海外から取り寄せたもので、今見てもとてもお洒落でした。

和風の建物は、中も洋館とつながっています。

長~い畳廊下と板の廊下があり、数部屋の和室がつながっています。

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和室から見る庭園は絶景でした。

外の庭園も散策した後、お抹茶とお茶菓子をいただきました

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今回体験した『桑名の千羽鶴』

一枚の紙から数羽の鶴を折る桑名の千羽鶴は桑名市無形文化財に指定されています。

今回は、美しい庭園を眺めながら3種類の折り鶴体験をしました。

あらかじめ製図された和紙をハサミで切って鶴を折っていきます。

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まずは「拾餌(えひろい)」

大きい鶴のくちばしの先に小さい鶴がいて、2羽の鶴がつながっています。

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次は「花見車(はなみぐるま)」

大きい鶴の両羽先に小さい鶴がいて、3羽の鶴がつながっています。

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最後に「楽々波(さざなみ)」

同じ大きさの4羽の鶴がくちばしの先でつながっています。

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鶴が折れる人なら出来る...そうですが、なかなか難しいです。

ポイントは

① 大きい鶴→小さい鶴の順で折ること、②空中で折ること、③同時進行ではなく1羽ずつ完成させて折ること。だそうです。

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最初は慣れない作業に苦労しながら折っていた研修生のみんなも、段々上手に折れるようになってきたようです。

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最高90羽の鶴もつなげて折れるって!!

ちょっと私たちには難しいけど、10羽くらいつながったのも折ってみたいな。

楽しいお話をしながら連鶴体験が出来ました。

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↓四日市支部は総合交流会でも大きい鶴の速折りに挑戦してくれました!
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2017-05-10 | 東亜和裁行事

3年生になった華ちゃん!

あっという間に5月になってしまいましたが...

華ちゃんもいよいよ和裁の研修3年目に入りました!

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研修は袷着物を中心に勉強しています!!

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無地着物・小紋着物

訪問着

振袖.....

色々と縫えるようになりました!

同じ絹の生地でも反物によって特徴があります。縮みやすいもの、伸びやすいもの・・仕立てる時に注意しなくてはいけないことがたくさんです。

袷の着物の難しい所は・・・

「つり合い!! 表地と裏がピッタリとそろわないとどちらかに袋(たるみ)が出来てしまうんですよ。地直し、印付け、運針、コテがけが大切です。

 それから、仕上げも難しいです!!」

そして毎年6月に東京で開催される「全国和裁技能コンクール 長着の部」に華ちゃんたち3年生は4人参加です。


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事前準備した袷の着物を5時間30分で完成させます。

「時間内に今の自分のベストな仕立てが出来るよう、頑張ります!!」

華ちゃんも、まだまだ時間内に仕上がるか心配。

袖の丸みのところや褄を作るところが苦手です。

5月17日からのコンクール合宿に向けて、一生懸命練習しなくては・・・。

いろんな勉強をして3年目を有意義なものにしていきたいです!

↓華ちゃんの3年生の研修も応援して下さいね!
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2017-05-06 | 華ちゃん研修日記

奄美・大島紬研修レポ ~後編

さて前編から引き続き、葵先生の奄美大島、大島紬製作にまつわるレポートです。

本場大島紬伝統産業会館の中では、大島紬の織り方を教えてる学院もありました。

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「大島を織るのがすごく楽しい!」とおっしゃる、この道50年という先生が、様々なもんようの反物を織っている様子を見せてくださいました。

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地糸と絣(かすり)糸がたて糸としてセットされていきます。

たてとよこの糸が平織になっていくので、杼(ひ)=シャトルと呼ばれる道具によこ糸がおさめられます。

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先染めされた絣糸が並んでいるだけでも、柄が分かります。

細かく染め分けられていますね。

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こちらは9マルキの反物の製作途中。

絣糸が使われている本数を「マルキ」と言います。
1マルキは絣糸80本。数字が大きいほど、より細かい緻密な柄になります。

大島紬の標準的なタテ糸の総数は1,280本。

このうち「タテ絣糸がどれだけ用いられているか」によって「○マルキ」と呼ばれます。

5マルキ、7マルキ、9マルキ、12マルキ...となり、だんだん緻密になっていくのです。

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とんとん、しゅっと機織りのリズミカルな音の間に、柄のズレがおこらないよう、針で図柄を整えていく作業が入ります。とても根気がいるし、熟練の技が必要になってくるのは当然でしょう。

そんな中で若い女性が機の準備をしていたので、声をかけると「今月始めたばかりです」と関西のイントネーション。「大阪から来ました」とニッコリ。

大島紬が将来に残っていくためには、こうやって若い方へ情熱が引き継がれていかなければならないなあ、としみじみ思ったのです。

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研修で訪れたほていやの若手社員さん、機織りも実際に体験してみました。

「足と手、いろいろなところに神経を使わなくちゃならない作業ですね~!」

見るのとやってみるのでは、大違い!百聞は一見に如かず、とはこのとです。

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お邪魔した機屋さんで、奄美大島の手作り料理もごちそうになりました。

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パパイヤのしりしり、黒糖蒸しパン、よもぎのかしゃ餅などなど珍しく、

心のこもった美味しいごちそうに思わずうるっとしました。

さて、最後は、織りあがった反物が合格証がもらえる製品になったか検査を受けます。

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検査官さんも大ベテランさんなので、織りあがった反物を見てどの織り工さんの仕上げたものか大体分かるとか。

 穴があいていたり、傷がないか、織りムラがないか、反物としての長さは十分あるかなど、基準を通ったものだけが、金茶色の地球のマークと朱色で「本場奄美大島」の文字が織込まれてあり、かつ地球印の登録商標 と、経済産業大臣指定伝統的工芸品の伝統証紙が必ず貼られ、合格印が押されます。

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「大島紬を仕立てられた場合は、この証紙は捨てずに大事に保管してくださいね」と検査官さんからのアドバイスです。

なんと大島研修は大島紬大使になるためのテストで終了です!

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みんな無事に上席大島紬大使に任命されましたよ!

様々な職人さんやこのお仕事に愛情をこめて関わる皆さんの熱意を感じ、帰路へつきました。

お着物を仕立てる立場にとっても、美しい反物がいつまでもその伝統と技術を継承し、これからも残っていってほしいと思うことしきりです。大事に織りあがる大島紬。大事に仕立て、たくさんのお客様が喜んで身に包んでいただけたら、と願います。

機会のある方は、ぜひ、暖かく美しい奄美の風を感じに、大島紬のふるさとを訪れてみてください。

今回の旅行のお手伝いはもちろん

リバティ・ツアーズさん ↓ クリック

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↓美味しい鶏飯も食べました~♪ご飯に具をのせ、その上に鶏スープをかけて頂きます。
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2017-04-30 | ぬい撮り旅日記

注染実演見学

浜松は、浴衣と木綿着物の産地。

「注染ゆかた」や「遠州綿紬」が有名なんですよ♪

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イベント会場では、先輩が和裁の実演を行われてました。

着物姿にたすき掛け!!職人さんですね。002 (640x360).jpg

帯どめのワークショップ、浜松注染の浴衣の展示 ・ 手ぬぐいや浴衣・遠州綿紬の販売 などなど、イベントのスタッフさん、店員さんも遠州綿紬や注染浴衣姿で会場は着物づくし❤❤

ちょうど、到着したところで、注染の実演が始まりました。

注染(ちゅうせん)とは、文字通り染料を注ぎ、染める技法!

最初は『板場さん』の作業、『糊置き』

白生地を糊台の上に敷き

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木枠で型紙を固定した上から、防染糊を木へらでのばします。

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白生地をジャバラにたたみ、木枠(型紙)をおろして、

防染糊を置く作業を繰り返していきます。

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次に、『壺人(つぼんど)さん』の作業、『注染』です。

染料を入れる入れ物が壺のような形だったから『壺人』と呼ばれるとか。

折り重なった布を染台に移し、

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染料がはみ出さないように、土手を作ります

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染料を注いでいきます。

下からポンプで吸引しています。

右手と左手に違う色の壺を持って『ぼかし』も行なわれていました。

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あっという間に染め上りました。

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糊や余分な染料を洗い落します。

染め上った生地をハサミで切り分けて、水洗いをして、糊を落として

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完成です。

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見学してるみんなにお土産です。

「おうちに帰って、水洗いしてね」と、染め上った布をビニールに入れてプレゼント

してもらいました。

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大量の糊がついていて、きれいになるのかな?と心配しましたが、おうちで水洗いしたら、

こんなに可愛い模様が染められていました。

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↓染めにもいろんな方法がありますね~!
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2017-04-25 | 手作り日記

奄美・大島紬研修レポ ~前編

今日のブログは、葵先生が本場奄美大島紬の産地、奄美大島を訪れた時のもようをご紹介します。

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奄美大島は、鹿児島空港から飛行機で約1時間、沖縄の少し南海上に位置する亜熱帯気候の島です。

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今回はこの島の特産品である大島紬の製作過程を実際自分の目で見てみたいと思い、やってきました。

芭蕉と呼ばれるバナナによく似た植物やソテツが自生する緑豊かな島です。

青い海に囲まれ、とても温暖な気候の中で、大島紬は作られていましたよ。

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大島紬は、18世紀には「薩摩藩の献上品として、島民は着ることは許されていなかった」という記述が残っていることからも分かるように、当時から美しく手の込んだ織物だったのでしょう。

島を案内してくださった方のおじい様のお宅には昔、屋根裏で養蚕をしていたとか。大正から昭和18年ごろまでは、大島の生産反数は年間20万反台にのぼり、黒糖とならび島の主要産業でした。昭和20年に戦争のため生産が0になってしまったものの、昭和50年代には以前と同じくらい生産数を戻しました。

ただ、この20年は着物を着ない生活様式や生産者も減ってきて反数はどんどん減っています。

そんな中、私たちは本場奄美大島紬協同組合を訪れました。

ここに来たら、大島紬のことはなんでも分かっちゃいますよ!

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大島紬は一つの反物を、一人ではなくそれぞれの工程を分業化して、多くの人の手を経て作られています。

全ての作業工程はざっと60以上。

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「もし、一人で最初から最後まで作ったら時間も労力も何倍もかかるし、出来上がったものに愛着が入り込みすぎて売りたくなってしまうかもなあ」笑う生産者さんもいらっしゃいました。

さすがにすべての工程を見るには1泊2日の研修では無理。(写真がない部分は見れなかった、と思ってください)

反物を作るためには「もんよう」=図案が必要です。私たちが乗ったこのバスは、古典的な大島紬柄として有名な龍郷柄した。

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「龍郷」は、土地の名前で、ソテツの葉とハブを図案化したものです。娘さんを嫁がせる時に持たせたと言われてます。

最近は毎年コンテストなども行われ、コンピューターなども使い、様々な新しい柄が考案されています。

大島1反にはなんと2000km(札幌~奄美間くらい)の繭の糸が使われていて、その絹糸を図案にあった柄の密度(マルキ)に合わせ、糸繰り・整経という作業をします。糸は海藻で作った海苔(ふのり)を使って、「のりばり」をします。下の写真でそうめんのようにうつっているのがその糸です。

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ここから締機(しめばた)を使い、図案を確認しながら、

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絹糸の絣部分を染まらないようにするため「むしろ」を作っていきます。

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今でこそ圧縮器を利用するので少しは楽になっていますが、色が染まらぬよう強く締めるために男の人の力が必要だったそうで、ここでは全て男性がお仕事をしていました。

締める作業に個人差が出るので「XXさんの締めたムシロがいいわ」というご指名が機(はた)を織る織り工さんから出るときも度々。

さて、ここで締められたムシロは、染められる為に場所を移ります。

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この後ろにあるのは「テーチ木」と現地では呼ばれているバラ科の木「車輪梅(しゃりんばい)」

お花はバラにも梅にも似てないような...でも可憐な感じ。

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この木を砕いてチップにし、窯で煮詰めて、染めるための液を作ります。

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出来た煮汁は酸っぱいにおい「夏は発酵してもっとすごいよ」

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テーチ木の汁にはタンニンという成分が含まれており、これと後で行う泥染めに使う泥の中の鉄が科学反応し、綺麗な黒色になっていきます。

というわけで、一緒に研修に参加した呉服のほていやの若手社員から有志が泥染めに挑戦することに!

腿までくる、なが~いゴム長を履きます。

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泥田には後ろ向きに入ります。おっとっと、気を付けて!

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泥を足でかきまぜ、テーチ木で染まった地糸(絵で言うと背景になる部分の糸)を泥染めしてみました。

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テーチ木→泥染め→乾燥...と何十回もこの工程を繰り返します。

テーチ木で染めた糸を田んぼに忘れた、とか、盗まれたくなくて泥田に隠した布がいい色になった、とか諸説はありますが初めにこの染色に気付いた人には脱帽です。

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織りに入る前に、今度は糸の加工の作業に入っていきます。

色差し、目破り、絣全解板巻といった一連の糸の加工は先ほどの協同組合でビデオで見せていただきました。

ここで糸をきちんと準備して、やっと機織りが始まるのですね。どの工程にも1~2か月の時間がかかり、ひとつの反物が織りあがるのに最低6か月かかるそうです...ため息がでちゃいますね~!

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次回に続く...

↓葵先生は泥には入りませんでした(入りたかったけど...)
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2017-04-13 | ぬい撮り旅日記