3月9日に全国和裁着装団体連合会の着装認定試験が東亜和裁名古屋支部で開催されました。
1年間、認定試験に向けて、研修生や修了生の先輩たちが、課題を一生懸命練習してきました。

2級・・訪問着の自装(自分で着ること)
訪問着の他装(モデルさんに着付けること)

訪問着の自装では袋帯の太鼓の山がまっすぐにできるか心配。
太鼓の上から縫い代が飛び出してしまうこともあったり、
帯枕が体の真ん中にこなかったり、、、、。
試験当日は、みんなきれいに仕上がりました!!
1級・・黒留袖の自装と振袖の他装(帯結びはふくら雀)

「黒留袖は、既婚女性が着用する最も格の高い礼装である。」
生地は地模様のない縮緬。模様は裾だけで、上半身には模様が
なく、五つ紋が入っています。(五つ紋!!この前、絽喪服で家紋の勉強したところだ!)
最近は結婚式や披露宴で親族の既婚女性の服装として用いられることが多いそうです。
花婿さんと花嫁さんのお母さんが着ているね。
黒留袖の半衿、帯揚げ、帯締めは白色が基本。

「末広」とは扇子のことです。
先に行くほど広がっていく形から、「末広がりに繁栄するように」としておめでたい意味が込められているようです。
着物の小物にもいろんな意味が込められているんですね。

振袖の他装は、モデルさんをした後、振袖で着付けなくてはいけないの。
長~い袖が着付けの邪魔になってしまうから後ろの衿にクリップで挟んで着付けます。

振袖の課題のふくら雀。
藍ちゃん、お正月編でふくら雀を紹介しました。
講師・・振袖他装(帯結びは文庫と立矢)

着装試験の難関!!
講師の課題は時間も足りない。帯結びの文庫や立矢を基本通りの形に仕上げるが難しいのです....
文庫むすびは清楚な印象の結びです。花嫁衣裳で結ばれていて、武家の女性の結びとして昔から続く伝統的な帯結びです。

立て矢結びは、江戸時代の大奥で御殿女中が締めていた帯結びです。
矢絣のきものに、黒の繻子(しゅす)織りの帯を、立て矢に結びました。時代劇・バカ殿で見たことありますね。

師範・・男子礼装他装と振袖他装(帯結びは創作帯結び)

振袖の創作結びは、自分でいろいろアレンジしながら帯結びを考えていくんです。
ひだの取り方を工夫した、豪華な帯結びが仕上がりました。
皆さん、時間内に着付けをすることが出来ました。